子供が素直じゃない‥と悩むご家庭は多い気がします。
一般に、親が言う「素直な子供」の意味合いには、親の言うことを素直に聞く子供、つまり、親の指示に従う子供を指していることが多いのではないでしょうか。
その点では、本当の意味での「素直」の意味が異なるかもしれません。
それでは、どんな子供が本当の意味での「素直」なのでしょうか。
いつも穏やかだったあの子の進学先はまさかの‥‥
ある女生徒との出会いがあります。
その子は、いつも朗らかで、ニコニコして、精神的にとても落ち着いていました。
いつも真っ直ぐに人の目を見て話を聞いて、話を理解し、行動する生徒でした。
ほんわかした雰囲気があり、特別に仲良しな子はいないけれど、誰とでも上手くコミュニケーションのとれる子でした。
その子は、全ての教科で満点か満点に近い点数を取っていたので、毎回学年トップでした。
私も夏休み等の補習などで彼女と接していたのですが、私の話を素直に聞いて、実践してくれていたように思います。
その子が、東大文科三類に合格し、そこの学生となっているのを知ったのは、数年前です。
彼女は、私が自信を持って「素直」だったと言える学生です。
素直な子は、このように、人のアドバイスなどを聞いた時に、それを実行でき、なおかつ、自分の向上のためにどうしたら良いのかを、自分に合った方法で導き出せる子供なのだと思います。
では、素直な子の、具体的な条件をさらに掘り下げて見ていきましょう。
素直な子供とはどんな子供?
一般的に下記のような子供に接すると、その子は素直だな、と感じるのではないでしょうか。
1 嘘をつかない
2 共感できる(他人への配慮、思いやりがある)
3 失敗を認め、謝ることができる
必ずしもこうではないもしれませんが、こういった傾向があるのではないでしょうか。
お子さんは当てはまりますか?
では、素直な子供はどんな行動をとるのか傾向を見ていきましょう。
素直な子供が他人の悪口を率先して言う場面は少ないかと思います。
これには、おそらく他人をこんな性格だと決めつけてしまう「先入観」がないことが考えられます。
では、なぜ先入観がないのでしょうか。
おそらく同年代の中でも、幅広いものの見方ができる、視野が広い子供である可能性があります。
こうした要因は、幼い時からの読書の習慣や、新聞等、文章から得た社会的な知識などが積み重なっていると思われます。
世の中にはどんな人がいるのか、どんな悩みがあるのか、どんな事件が、どうして起こっているのか、など得た知識があるので、固執した考えを持たずに周囲の人の対応に柔軟に対応できるのではないでしょうか。
柔軟に対応する、というと賢い立ち回りができることと勘違いしそうですが、そうではありません。
自分が実際に関わった人とその状況から、その人が本当にどんな人なのかを判断するため、表面的な噂話などに振り回されないという意味です。
たとえば、周りで「〇〇さんて、〜だから意地悪だよね!」という噂があっても、実際にその子本人への態度がひどいものでなければ、周囲の意見に流されず、〇〇さんへの悪い印象や思い込みは持たないのです。
こういう考え方をしていた場合、誰にでも平等な態度や考え方ができます。
誰にでも優しい、と思われるかもしれません。
つまり、素直であることは、誰にでも優しくできることにつながって行くのです。
周囲の人への共感性もあるため、何か迷惑をかけたり、自分がミスをしたことにきちんと反省をし、謝ることができます。
まずいな、申し訳ないことしたな、という自分の気持ちに素直なのです。
だから、謝罪の言葉を素直に発することができるのです。
そうする態度や行動は、どういうことにつながって行くのでしょうか。
素直であることのメリットとは?
自分に素直であることにより、素直に自分の気持ちを表現できることになります。
それはある意味、勇敢な心の持ち主かもしれません。
自分のミスを認めて謝罪すれば、先生や上司に怒られるかもしれない‥
もしかすると、多くの人が恐れ、謝罪できない状況でも、それでも、自分の気持ちに素直であり続けることができる、ある種の勇気があるのかもしれません。
そんな「素直」な子供は、他人から信用、信頼されます。
自分を偽ることもできなければ、他人を偽ること(嘘をつくこと)もできないからです。
そうすると、友達や味方になってくれる人が増えます。
もちろん、自分も友達のことを助けるし、友達も助けてくれる、常に助け合いが生まれる環境となります。
我が家も、息子は友達が多く、いつも助けられています(助けているところはあまり見ない気が‥👀)
また、上記で紹介した生徒のように、人の話を聞いて、納得して行動に移すことができます。
そうすることで、自分の向上や、自己実現につながります。
さて、ここまでメリットについて書いてきましたが、デメリットはあるのでしょうか?
それは‥‥
年齢が幼ければ、まだ判断能力も未熟なため、信じては行けない人の話を信じることがあるかもしれません。
つまり、騙されやすいというデメリットがあります。
こればかりは、人生経験や、幅広い社会的な経験が必要というところですね。
しかし、素直であるメリットのほうが圧倒的に多いですよね。
そんな素直な子供に育てる方法について、紹介していきましょう。
素直な子供を育てるための親の心得7条
自分の子供に素直な子供になってもらうためには、どういうことに注意すれば良いのでしょうか。
我が家の実践の例で言うと‥
1 信じながら放っておく(好きなことをとことんさせる→満足感)
2 約束事は守る(とくに子供が楽しみにするような旅行などは、約束したら必ず実行する)
3 嘘をつかない(子供から信用される)
4 誰にでも平等に接する
5 悪口、愚痴を言わない
6 子供に対して、素直に言葉掛けをする(褒める時は心から)
7 間違えた時は子供に対して謝る
もちろん、中には親の私もできていないものがありますが‥
理想としては、ここに掲げる言動となりますね。
とくに、「約束を守る」ことと必要な時は「子供に対して謝る」ことが大事だと思います。
それこそ、親も子供も人として「平等」ですから。
まとめ
今回は「素直」な子供に焦点を当ててみました!
素直な子供とは‥
1 嘘をつかない
2 共感できる(他人への配慮、思いやりがある)
3 失敗を認め、謝ることができる
ですよね。
では、そんな素直な子供はどんなメリットがあるかと言うと‥
自分の失敗などをごまかさず人へ伝えることができ、謝罪ができるので、人から信用、信頼されます。
社会人になると、それが上司に認められて出世街道、という可能性もありますね!
また、人の話を素直に聞いて、納得し実行することができるので、向上できたり、自己実現につながります。
では、そんな素直な子供を育てるために親ができることは‥
1 信じながら放っておく(好きなことをとことんさせる→満足感)
2 約束事は守る(とくに子供が楽しみにするような旅行などは、約束したら必ず実行する)
3 嘘をつかない(子供から信用される)
4 誰にでも平等に接する
5 悪口、愚痴を言わない
6 子供に対して、素直に言葉掛けをする(褒める時は心から)
7 間違えた時は子供に対して謝る
いかがでしたでしょうか?
当てはまる親御さんもいらっしゃったのではないでしょうか?
こうした心掛けは大切ですが、一番大事なのは、やはり「愛情」ですね!
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