不登校の子供は、ほとんどの場合、ゲームに集中し、勉強しません。
楽しいから、嫌な現実のことを忘れられる時間だから、など子供によって違うのかもしれませんが、多くはこの二つが理由となっているのではないでしょうか。
登校せず、ゲームばかりしているのを見ていると、親としては子供の将来のことがとても不安になってきますよね。
私は、息子が中学一年のときに不登校や入院など経験し、心身ともに元気でいることが一番だなと実感しました。
とはいえ、ゲームばかりやっている息子を視界に捉えると、いつもモヤモヤ、イライラしていました・・
今回は、コロナ禍までの息子の様子と、そのあと息子が勉強に目覚めた転機について、そして、基礎ができていない息子が驚くべき成績アップした方法などを書いていきたいと思います。
不登校とゲーム三昧の日々
中学一年に入り間も無く、先生が怖い、と中学校生活に馴染めず、ブラスバンド部もあまり練習に参加せず、親としてはすごく不安で、中学校生活をなんとか軌道に乗せたい一心でした。
しかし、本人は、あとからわかったことですが、規律性調節障害もかかえていて、周りの子供よりも立っていることが苦手でした。
なので、集会や音楽で直立して歌うことなどが恐怖だったようです。
苦手なことをやらなければならない学校生活は、嫌なことこの上なかったと思います。
ちょっと脱線しますが、私が中学校勤務をしていたとき、この規律性調節障害と思われる子供たちを見てきましたが、多くは、規律を守り、弱者を守り、勉強も学年トップクラス、そして繊細、そんな子が多かったので、残念だな、大変だな、と感じていました。
でも、たまに顔を見せてくれると嬉しかったです。
だから、なかなか学校に来れなくても、学校の先生は、そんな子を密かに応援しているので、来られる時はぜひ来て欲しいです!
さて、息子はそんなトップクラスの成績の子とは違って、授業に出ても、ノートにはパラパラ漫画や、アホ面のイタズラ描きなど描いて、先生の話を聞いていないことが一目瞭然でした。
友達が行っていて楽しそうだから行く、と始めた塾では、中学一年最後のテストで5教科120点という、本当に5教科ですか?という点数を取っていました。
それでも本人はどこ吹く風、といった感じであまり気にしていませんでした。
そのあとも200点超えるか、超えないか、そんな点数だったと思います。
不思議なことに、そんな息子の友達は、なぜか優秀な子が多く、みんな地元トップクラスの進学校に行きそうな子たちでした。
このことが、あとあと本人の気持ちを目覚めさせることになります。
現実では二年の夏休みまで、ゲーム三昧の日々を送るわけですが・・
息子のゲーム三昧から勉強漬けへの転機
中学二年の夏休みが終わり、いつものようにゲームばかりしていた息子が、突然パソコンが欲しいと言い出しました。
ゲームクリエイターになりたい、と言っていましたが、あとから聞いたところ、本当はやりたいゲームが、スマホのスペックが低すぎてできないから、パソコン欲しかったんだよ、と告白してましたが。
ゲームばかりやってる息子をなんとかしたい私は
「次のテストで400点超えたらパソコン買ってあげるよ、できないでしょうけど!」
と提示しました。
すると、息子が
「わかった!400点とる!」
と答えましたが、内心無理に決まってるから、パソコンなんか買わないよ〜と思っていました(笑)
でも、少しでも勉強する気になれば良い、そんな気持ちでした。
そして、息子は勉強するようになったのです。
たぶん、それまでに、ある程度やりたいゲームもやり尽くしたこともあって、そろそろ違うことをしても良かったのかもしれません。
そんなときに勉強というものがやってきた。じゃあ、やってやろうかな、みたいな感じだったのではないでしょうか。
勉強苦手な息子が2ヶ月で200点アップした裏技5選!
息子は、テストで400点とることを目指し、夏休み途中から勉強し始めました。
次回のテストというのは11月の初めでした。
それまで、どれだけ自分の力を伸ばすことができるのか、楽しそうに挑戦していました。
自分からやる気になる、というのはこういうことですね。
人から、やれ!と言われても、自分がよく納得して、その必要性を感じないと行動には移せないものです。
今回は自分でやる気になったというところがポイントですね。
さて、息子も、あらゆる勉強方法について自分で調べて良いものを見つけたようなので、その方法を具体的に書いていきますね。
①赤いフィルムシート徹底活用!
テスト範囲のワークのカッコなどの答えの空欄を赤で記入し、全部埋めた後、赤いシートでその部分を隠しながら、何度も正解になるまで繰り返します。
できたところは次回は飛ばして良いので、だんだん繰り返すスピードは速くなります。
勉強が苦手な子は答えを丸写ししたりするので、それを赤ペンで行って、赤いシート隠し作戦をすれば、覚えていきます(笑)
目安10周。
②教科書部分暗記
国語の場合は、古文、漢文があるので、難解です。
ここからが裏技です。
理解していくのが難しい人は、和訳のみ暗記してしまいましょう。
同じく、英語も理解が難しい場合は和訳の暗記ですね。
→本当は、英文も覚えるくらい読み込めるといいのですが、勉強苦手な子は難しいので、まずは和訳の暗記からとなります。
それと並行して、英単語はきちんと覚えていきましょう。→英単語の暗記は重要
社会は教科書見開きで一つのまとまりだと思いますが、その2ページを数分で覚えるようにします。
一言一句覚えるのではなく、流れを覚える感じです。
1ページずつにしても構いません。
その場合3分くらいで流れをつかみます。
だいたい覚えられたら、教科書を閉じて、暗唱のように、覚えた流れをつぶやきます。
忘れた箇所はまた教科書で確認します。
それで2ページだいたい覚えられたらワークに取り掛かります。
基礎力がついたあとは、息子は英文全暗記して、散歩などの際につぶやいていました。
また、室内でグルグル歩き回りながら唱えたりして、体を使って覚えると、覚えやすいようです。
動く、口で声に出す、それを耳で聞く、という動作ですね。
挑戦してみてください!
③塾の自習室利用
塾に行っていたら、の話ですが、友達がいることも、たまには気分転換になるので、そこで勉強するのもオススメです。
また、もちろん先生にも気軽に聞くことができるので、週に2回など決まっている時は、疑問点を集めて、そのときにあれやこれや聞くといいです。
息子は先生を質問攻めにして、周りの子のところはあっさり通過するのに、息子の席では先生がいつも長居する感じだったようです。わからないところは、わかるまでとことん聞いたようです。
また、友達とワークどこまでやったか、これができるか、あれができるか、など話ができるので励みになります。
自習の合間には、友達とちょっとした夕食を買いに行ったりしたこと、今も良い思い出のようです。
④動画の活用
暗記ではなく理解を要する科目、とくに数学などはYouTubeで解説を見ていました。
とてもわかりやすい解説とそのあとの問題も解けるし、理解できるまで見れるからオススメです。
とくにオススメなのは
です。
塾でもオススメされましたので、(教え方?)ホンモノです!
その動画の解説を聞いた後で、ワークの問題を解いていくのです。
必ず間違うところはあるので、間違えたところがあるなら、一通り一周してから、また周回しましょう。(ワークの周回)
⑤ゲームの合間にゲーム感覚で勉強!
テスト勉強中でも、息子は友達が大好きなので、友達に誘われてオンラインゲームすることはありました。
その途中、次のゲームが始まるまでの待機時間など利用して、その間に、このページを覚える、ここできなかったら腕立て伏せ10回など自分でペナルティを決めて、隙間勉強していました。
まさに、ゲーム中に、ゲーム感覚で勉強!だったんですね(笑)
まとめ
2ヶ月で200点アップした方法
①赤いフィルムシートを利用して隠しながらワークを周回する。
②暗記科目は、教科書の和訳などを暗記する!
③塾を利用して、気分転換する
④動画を利用して理解を深める
⑤ゲーム感覚で隙間時間に楽しく勉強
いかがでしたでしょうか?
学校のテストは、テスト用に課題にしたワークなどの中からテスト問題が出されるので、それをやりこめば点数は上がります。
問題は、そこまでやる気がでるかどうかですよね・・
成績があがったり、勉強がわかればいいんだけどな、と思いますよね。
そのためにも、今回は、基礎がわかっていないお子さんも、短期でガン!と成績を上げられる方法を紹介しましたので、ご参考いただければ思います。
※基礎力のないお子さんの勉強方法です。
あと、スマホの誘惑に困ったとき、息子はあるボックスに入れて時感制限を儲けて使用不可にする方法などもとっていたようです。※私がAmazonで買ってあげました。
現代の子供達はあらゆる誘惑と戦わないといけないんですね・・
180点〜240点だった点数
↓
396点!
そのあとは鰻のぼり、というんでしょうか。400点を下回ることがなくなり、三年時、最後の定期テストでは453点を取ることができました。
お恥ずかしながら、途中から息子は学生時代の親より高い点数を目指し、それを遂げると自慢して、自信をつけたようです・・
負けたよ、すごいね!と言って、私は本気で褒めまくりました!(笑)
子供が立派なことをした、または些細なことだけど、褒めるに値することをしたときは、大いに褒めましょう!
親バカであることが、子供に愛情を示すために大事なことです(笑)
息子は点数が伸びた後は、地元トップクラスの進学校も視野に入れ、多くの友達とそこへ入学できるように、勉強し始めました。
友達が大好きで、家でもオンラインゲームで友達と盛り上がっています。
気の合う仲間と一緒の高校へ行きたい思いが強かったようです。
やっと周りの友達と同じようなレベルとなり、進学校を目指せるようになったのです。
初めは、ゲームをやるためのパソコンが欲しいから勉強する、だったのですが、点数が上がってからは、勉強の楽しさに目覚め、性格も積極的になり、友達も増やして学校生活を楽しむことができました。
ベテランの学年主任の先生も、こんなに成績が上がった生徒は初めてだ、と学年通信にも載せました。(匿名)
あまり話さない先生からも、ずいぶんがんばったな!と褒められるようになったようです。
自分ががんばったことで、周りの自分への対応が変わり、気分も上がったのではないでしょうか。
やる気になれば、短期間でも成績は上がります。
親としてやるべきことは、子供に何か相談やお願いをされたら応じる程度で、干渉しない、がいいですね。
私は、スマホを預かってくれと言われたり、時間制限のボックスを買ってくれと言われて、そうしました。
あとは、子供から、こんなことしてる、こんな勉強方法したら覚えられる、と、調子が良ければどんどん話してきます。
そんなときは、子供の話を大いに聞いてあげましょう。
子供は褒めると調子に乗りますね(笑)
ぜひ、調子に乗せましょう!
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