我が子は可愛い、なんでもできるようになってほしい、たくましく育って欲しい・・親であればそんな希望は当たり前のことです。
しかし、なぜうちの子が不登校に?という現実が突きつけられることも少なくありません。
ここでは、度重なる、さまざまな原因での息子の不登校と、そのたびに、いろいろな解決方法で乗り越えてきた二児の母親である私、ももが実体験を話していきます。
そして、不登校の悩みに寄り添い、その原因について提示させていただきたいと思います。
J、ももの長男。
現在は高校2年生。
家から自転車で5分ほどの学校へ通っています。
友達が多く、充実した学校生活です!
ゲームも筋トレも勉強も頑張ってます✨
今回は、不登校について、その原因を載せていきたいと思います。
小学校と中学校、高等学校の不登校原因の違いとは
さて、息子の不登校歴は小学校入学して1、2ヶ月後からの、ほんとの義務教育初期から始まります。
当時は不登校というほど大きな問題とは捉えていなかったのですが、その後何年もその事象を引きずることとなりました。
今回は、どうしてそんな事態となるのか、どうしたら本格的な長期的な不登校にならずに済むのか、実際の体験も混じえ、考えていきたいと思います。
小学校の不登校の原因とは?
我が家の息子に関していえば、大きな波は一年生の時、三年生の時と五年生の時でした。
そして、一年生の時の息子の様子はと言うと、毎日、頭痛や腹痛を訴えてきました。
気のせいじゃないかと思うのですが、本人はいたって嘘をつくのではなく本当に痛そうでした。
入学したての小さな子が痛いと訴えてくるのは、親としてはそこに寄り添いたい気持ちもあり、でも学校はいろんな意味で大事な場所だと思っていたので、行くための努力はさせようとしました。
準備をして学校近くまで車で送り、正門近くで教頭先生に挨拶をする、それまでの道中で、痛いという訴えは、私の希望に反して続いていました。
そして毎日、そこで、おはようございます、と挨拶をしたら、帰りました。
その当時はそれだけで、教師がその生徒にあった事実があれば、出席扱いしてくれました。
たまには行ける日があっても、午前中だけで帰宅したりします。
この原因は、本人もわかっていませんが、おそらく、無意識の不安なのではないかと思います。
いつも遊びだけの保育園と違い、あれしなさい、これをしなさい、そして勉強しなければならない、しなければならないことが一気に増える学校生活です。子供には心理的に負担になっていてもおかしくないでしょう。大人でも、適応障害、という言葉がありますが、それと近いのではないでしょうか。
三年生の時の不登校事案というのは、恥ずかしながら、母親である私が家を出て、実家にいたときのことです。
別のブログで書いて行く予定ですが、主人からのひどいモラハラがあり、家では言葉が発せられないほど精神的に参ってしまって、24時間、起きていたら涙が出続けました。
そんな状態ですから、家庭崩壊状態でした。その中で、私は実家にいながら、原因不明の右腕の痛さがひどく、睡眠不足にもなり、その1ヶ月後には頸椎椎間板ヘルニアであることが判明しました。
その間に、息子はだんだんと学校に行けなくなっていたのです。
家庭でのこれからの不安を、小さな心で精一杯抱えて、その不安が規定容量を超えてしまったのでしょう。
息子にはこの家族の悩みは大きすぎたために、不登校になってしまったようでした。
ですので、このときの不登校原因は、家庭の状態、です。
さて、五年生になってからの息子は、素敵な女性の担任に恵まれたのですが、少しすると、毎晩泣き出し、学校に行きたくないと言います。
とんでもないことが始まった、とびっくりした私は、なだめて理由を聞き出そうとします。
息子は、先生に怒られるのが怖い、と言いました。たしかに、息子はとてもだらしがなく、物の管理ができないので、忘れ物も多いのかもしれません。
だから怒られることが必然と多くなるのもしかたないのかもしれませんが、毎晩泣くほど、というのは異常事態です。
なので、担任に相談して、もちろん忘れ物はないように親子で確認するようにするが、先生の方でも、子供が忘れ物があったときも叱らない、注意に留めるということで合意しました。
ところが、そのあとも学校へ行くことは難しかったのです。毎晩の涙は止まりませんでした。
本当にどうしたものか、と思っていたら、ある日、息子が、四年生のときの先生が怖かったんだよ、自分にだけものすごく怒った、と言いました。
これだ!とピンと来ました。
去年の先生は身長180センチくらいでバスケ部の先生でした。体格もよく、ハキハキして頼り甲斐のある頼もしい先生という印象でしたが、子供にはどう思われていたのか、わかりません。
そんな大きな先生が周りの生徒を怒ったとしたら、とても迫力があります。怒られていなくても萎縮します。
そして、自分が怒られたのなら、なおさらです。
我が家は、娘1人、息子1人、それぞれほとんど怒られたことはなく、それだけでも甘やかされて育っていると思われるかもしれません。
そこに、他人である先生に怒鳴られるような怒られ方をしたら、精神的に死んでしまうほどの衝撃があるのではないでしょうか。
さて、その翌日、やっとこの不登校の原因を担任に話し、スクールカウンセラーの先生とも話し、教頭先生にも共有して、全校で息子を支えていただく感じでした。
ということで、5年生のときの不登校の原因は、先生、でした。
これで終わりではありません。
五年のとき、さらにもう一回あったのです。
ある日の買い物中、近くのショッピングモールで、息子は通路にしゃがみ込んでしまいました。
疲れた、というのです。
明らかに様子がおかしいと思い、帰宅して熱を測ったら38度くらいありました。
病院へ行くと、風邪でしょうと言われ、処方された薬を飲みましたが、解熱しません。
4日目くらいに再受診したところ、肺のレントゲンと血液検査をしました。肺の白い影はほぼ見えませんでしたが、素人にはわからないのか、と思いながら、先生が、ここら辺が白いので肺炎も少し併発してますね、と言うのを聞いていました。
血液検査では、明らかに、肝臓機能の数値が異常に上がっていました。しかし、先生はその点には全く触れませんでした。
その後、肺炎の薬を飲ませながら、もう2日ほど様子を見ましたが、よくなりません。
今度は医者を変えようと思いました。
別の医者に行き、血液検査の結果を伝えると、肝臓の関係、それとものすごい倦怠感という症状から、EBウイルスによる感染症の疑いであるという紹介状をもらい、それを持って大きな病院へ行くことになりました。
そのときの息子は、ほとんど寝たきりで、5分起きていることもしんどいくらい、すぐ疲れてしまっていました。
そして、先生の紹介状の通り、EBウイルスによる伝染性単核球症だったので、そのための点滴をしたら、嘘のように36度台に熱が下がったのです。一週間ずっと38度から39度台でした。
その病気は事後も長くかかり、咳も長引くし、肝臓肥大によるだるさが回復するのも時間がかかりました。
そのためほぼ1ヶ月登校できませんでしたが、指定の伝染病のため、欠席扱いではありませんでした。
そのあとの、学校への復帰は、復帰早々、なんと歩行会という長距離を歩くイベントがあり、不安だったので、相談したところ、学校の教頭先生も様子を見てくださり、手厚くサポートしていただけました。
さて、そのほかに、小学生が不登校になる原因は、文部科学省の2020年のデータによると、
・親子の関わり方
・生活リズムの乱れ
・遊び、非行
といったものがあげられています。
私独自の目線でわかりやすい言葉にすると、
親子の関わり方→家庭環境
生活リズムの乱れ→生活環境
遊び、非行→友達関係
だと類推します。
現代、父親だけ、母親だけで子育てをされているご家庭も多いです。
それが問題になるケースもありますが、私のように両親がいても、いざこざがあって、子供に悪影響を及ぼす家庭もあります。
中学校の不登校の原因とは?
さて、我が息子が中学へ入学するにあたり、母親の私はかなり神経質になっていました。
小学校のときに定期的に不登校になっている息子です。
原因はそのときそのときでバラバラですが、とにかくさまざまな要因で、思いもよらない原因でも不登校に陥りやすいのです。
そして、息子の中学初めての担任が、昔の知り合いであることがわかり、入学早々、よろしくお願いします、と挨拶しておきました。
もちろん、知人ですから、快い笑顔で担任の先生は、お手柔らかにお願いしますよ、などと冗談も混えておっしゃっていました。
ほんとうに、冗談で終わればよかったのに、と、そのあと、非常に残念に思うこととなりました。
再び、息子が、先生が怒るから怖いと言いだしたのです。
中学校は、小学校とは違い、生徒指導は厳しくなります。思春期であること、からだも大人のようになってくることなど踏まえ、社会的ルールに従う術と、その理由をきちんと教えていかなくてはなりません。
先生の指導や態度が厳しくなって当たり前なのです。
学校勤務経験のある私は、それをわかっていながら、知人である担任ではなく、教頭先生(この方もかつて生徒指導主任をしていた知人でした)に相談を持ちかけました。
それは、担任が怖いという息子との最初の接点が、他の先生の方が客観的な判断ができるのではないか、息子も初めは他の先生の方が安心できるのかもしれない、と思ったからです。
親として、それまでの知人として、担任には嫌な思いをさせてしまうだろうという、不安も恐怖も、のしかかっていましたが、息子のためには、強い母でいなければならないと思い、勇気を出しました。
そんなこんなで、中学で最初の不登校1回目は、またもや、先生、でした。
さて、中学に入学して2ヶ月ほどして、部活に慣れて行くかどうかの時、また息子が授業に集中できない、体育の時立っていられない、等、体力的な問題があることを告白してきました。
当然、勉強も面白くない、部活もなかなか慣れなくてたいへんだったのでしょう。
そのときは、もちろん私も必死で、また学校の保健の先生や、スクールカウンセラーの先生にお世話になり、また精神的なものかもしれないと思い、病院も受診しました。
すると、検査ののち、起立性調節障害という病名と、やせすぎである、ということを言われました。当時の息子は身長150センチ、体重28キロほどでした。虐待を疑われるレベルかもしれません・・
思春期の男子に多いと言われました。もちろん女子でも見受けられます。起立性調節障害はどこの学年にも一定数いますので、一定の割合の子供が成長途中で通らなければならない道であることは確かです。
話を息子のことに戻しますが、その後、病院では、体重を増やして体力をつける努力することと、朝学校へ行けなくても生活リズムのためにちゃんと起きること、など提案されました。
ということで、このときの不登校理由は、体の不調でした。
この他、中学校での不登校では
・無気力、不安
・友人関係
・生活リズムの乱れ
が主な原因になっているようです。
高等学校での不登校の原因とは?
実は、息子は高校入学してからは、一切休んでおらず、我が家では経験がありませんが、一般的な事実のデータとして挙げられているものでご紹介させていただこうと思います。
・無気力
・友人関係
・学業不振
今紹介した中で、中学校の不登校の原因と共通するものが、無気力、友人関係となっています。
家庭環境などが大きく要因となる小学時代と違い、だんだん自力で考え行動する年代となっている証拠です。
この年代に、親が過敏にこうしろ、あーしろ、と言ったり、逆に全く無頓着である状態は、子供の精神に不安定要素を植え付けてしまうかもしれません。
学業不振は、自分に見合った高校ではないところへの進学、または希望した学校とは違うところへの進学のために起こった現象かもしれません。
いずれにしても、どうしていくべきか、子供本人も、自分で考えていかないとならないことはわかっている年だからこそ、悩んでしまうのではないでしょうか。
まとめ:不登校原因は無気力、不安が多数
我が家での実体験では、主に
・無気力、不安
・先生
・からだの不調
・家庭環境
でしたが、友人関係や学業不振、生活リズムの乱れなど他の理由もあるかと思います。
だいたいの不登校原因はこの中に上記に書いた中に入ってくるでしょう。
不登校の原因を究明することはとても大切です。
なぜなら、原因がわからないと、対処の仕方が見えてこないからです。
病気もそうですね。原因を取り除かなければ、回復は見込めません。
原因がわかり、その対処をして、周囲が本人を見守るアフターケアをする流れが自然です。
お子さんが不登校でお困りの方は、不登校の原因をもとに、対処法を考えていただきたいと思います。
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