息子を持つ母親は、息子への愛情が過剰になる傾向があるかもしれません。
時々会うママ友とは、自分の息子自慢大会をやります。
そのときは、お互いの親バカぶりが白熱し合っています(笑)
昔は、家族のことを謙遜したりして、うちはたいしたことないですよ、といった言い方でしたが、現代は素直に自分の子供のことを自慢する親も増えてきたように思います。
子供の可愛らしさを、他者へ伝えたくなるのです。
そして、共感してもらって
それは可愛いね!とか、すごいね!という反応を見たいのです。
では、こんな親バカでいることにメリットはあるのでしょうか。
親バカを持つ子供のメリット
子供が自分は愛されていると感じられる
親が自分をよく褒めてくれたり、他人の前でも同じように褒めてくれるので、言っていることが同じで、安心、信頼できます。
自分は愛されていると感じられ、行動に自信がつきます。
子供が親の愛情を感じて成長するのと、愛情を感じないで成長するのは、大きな差が出てくる可能性があります。
ある程度の年齢までは、親から大切にされた経験が必要ということです。
また、ある程度の年齢からは、必要以上に干渉しないように気をつけなければなりません。
それも、子供のための親の我慢となりますね。
自信を持って行動できる
何をチャレンジしようとしても、暖かく見守ってくれる存在、それが親バカです。
もちろん、それが危険なことや倫理的に良くないことであれば、親も注意するでしょう。
たとえば、よくあるのが、子供に向いている、向いていない、できる、できない、を決めてしまう親がいますね。
自分がやってきたことをさせたい、とか、達成できなかったことをやらせたい、または、自分もできなかったから、お前も無理だ、と決めてしまうことです。
子供は親に似る部分と、そうでない部分があります。
意外な能力があるものです。
例えば、私は記憶力が悪く、覚えてもすぐ忘れるし、人の顔の認知も遅いです‥
息子は、集中力も(みなさんそうなのかもしれないけれど)あり、短時間で覚える能力が高い(試験前に詰め込んでいるのがバレる笑)ので、試験の成績も悪くありません。
また、娘の方は、絵が得意なのですが、見て知っているモノ(虫、動物など)については、それを見ながらではなく、覚えている範囲で、上手にソックリに描くことができます。
ようするに、親が子供の方向性を決めなくても、自然と本人が自分の好きな方向へ向かっていくと思うのです。
親が常に愛情を持って応援してくれていることがわかっていれば、自分のやりたいことを挑戦していけるのだと思います。
挑戦の中で失敗なども経験すると思いますが、それは早いうちに経験できたほうが後のためになります。
そう信じて、愛情をかけてあげましょう!
自分で目標設定できる
親に愛され、応援されていることが常にわかっていれば、安心して自分の道を進んでいくことができます。
子供に失敗させたくない思いが強すぎて、こうしなさい、こうしてはだめだ、と指示ばかり出してしまったり、ダメ出しが多くなってしまう親がいます。
これも愛するあまりの行動であることはわかります。
しかし、これは子供を信じていないことになり、1人で考え行動することに自信が持てなくなります。
常に親の意見を聞いてからの行動となってしまいます。
指示待ち人間になってしまう所以ですね。
思春期くらいになると、子供の行動を少し距離を置いて見守る程度でいいのです。
本当に親に頼りたい時は、子供から声をかけてくるでしょう。
そして、そのうち自分の世界の中で(学校の先生や友達との関係)しなければならないことを学んでいきます。
学校では、毎回、試験前に目標を設定します。
友達と競い合うこともよくあります。
次は何番以内に入るという目標も多いですが、自分で楽しそうに決めています。
自分で決めた目標だと、そのために努力することも楽しくなるように思います。
自分で目標を決める力がつけば、これからいろいろなことをチャレンジする時にとても役立ちますよね!
親のための受験や試験ではないので、子供が自分で考えて生きていける力をつけるために、親は見守りましょう!
子供は早めに失敗を経験し、賢くなれる
口出ししない親の元では、子供がさまざまなことにチャレンジすることができます。
うまくできることもあるでしょうし、そうではないこともでてくるでしょう。
そのとき、これは自分に向いていないんだ、と諦めるか、まだ努力が足りなかった、もっと次はうまくやってみよう、と思うかは、子供次第です。
そこで、自分に向いていない、とわかることも一歩ですし、もっと努力してみようと思うことも、可能性を広げる一歩となるでしょう。
いずれにしても、子供が自主的に考え、決定して行動することが一番重要なのです。
人生はいつも選択の連続です。
子供の時からその訓練をしているのだと思えば、子供の自由にさせること🟰人生の修行ともいえるのではないでしょうか。
バカ親とは?バカ親は子供へ悪影響!その理由とは?
バカ親と呼ばれる親には二つのパターンがあるように思います。
ひとつは、他人の迷惑になっていても気づかない、利己主義の親。
もうひとつは、我が子のためにと手を尽くし過ぎてしまう親。
さきほども少し書きましたが、子供が順調に過ごせるように、成長できるように、至れり尽くせりの親です。
このような親は、子供が自分で考え行動するという行為の邪魔をしてしまっています。
この場合、親がいなくなると自分でどうしたらいいのかわからず行動できなくなります。
では、バカ親の元で育つ子供はどうなるのでしょうか。
思慮分別の欠如、判断力の欠如
親から必要以上に守られて育った子供は、親が考えた方法や選択をするので、自分で考える行為をしていません。
そのため、いざ自分が考え、選択をしなければならない場面で、的確な選択ができないことがあります。
または、優柔不断となるかもしれません。
今まで自分で考え、選択してきた子供は、さまざまな場面で、自分で考え行動をすることに慣れています。
そのことに慣れていない子供は、まず行動することにも躊躇するでしょう。
また、友達に道徳的に良くない遊びや行動に誘われたときに、どうしたらよいのかを迷ってしまう可能性があります。
親に指示を受けてきたことが多い子供は、誰かに指示をされると従うことに慣れてしまっているのかもしれません。
自分の考えに自信を持つ、そして行動をする、という判断をすることが難しいのです。
そうならないためにも、個人差があると思いますが、子供が自分で考え行動できるようになれば、親は思い切って、子供に任せていく覚悟も大事ですね。
チャレンジに消極的
必要以上に守られてきた子供は、失敗しないように、親が手を回しています。
家庭の中ではいつも親と一緒で、親が判断してくれることが多くても、学校など、他の、親のいない場所では、自分が判断をしなければならない場面があります。
〇〇やってくれる人!とか、〇〇やりたい人!など、役員立候補を決める時など、自分にはできない、と思いがちです。
みんなが初めてのことでもトライするのに対して、判断も方法も、全て親に指示をしてもらってきて守られてきた子供は、自分でわからないことをしていく勇気がないのです。
このことは、私自身のことで証明ができます。
私は、小学生のころ、すぐ近くのコンビニへ行くことを禁止されていました。
なぜかというと、国道を渡らなければならないからです。
親にとっては、子供は大事だし、いつまでも子供なのでしょう。
車のほとんど通らない昭和初期を知っている親にとって、車の多くなった昨今は、交通事故の危険にさらされている、と考えたのだと思います。
もちろん、その他も門限などの禁止事項は多く、親の定める遠いところへは遊びに行かないなど言いつけを守らなければなりませんでした。
そんな私は電車の乗り方も、大学に入るまでわかりませんでした。
常識として、周りが知っていることも知らなかった事実があるということは、自分の判断能力にも自信がなく、行動に移せないことにつながりました。
つまり、かなり消極的な子供だったのです。
子供は、生まれてからいろいろな経験をしていくのが自然です。
初めての経験の積み重ねとなります。
その経験が、のちの人生を作り上げます。
その経験を奪うのはバカ親です。
もちろんうまくいかないことが多いのかもしれません。
でもそれでいいのです。
まとめ
親バカでいるメリットとは‥
1、子供が愛されていると感じることができる
2、自信を持って行動できる
3、自分で目標設定ができる
4、子供は早めに失敗を経験し、賢くなれる
バカ親とは‥
自分中心の利己主義、または、子供のために手を回しすぎる親。
そのデメリットは‥
1、子供の思慮分別の欠如、判断力の欠如
2、チャレンジに消極的な子供
以上、子供を持つ親が積極的に「親バカ」になってほしい願いも込めて、執筆しました!
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